大失敗の報告
会員番号 01-14
大西俊郎 様
 さて、この度の私の大失敗の詳細についてご報告いたします。会員の皆さんやボイラーの凍結による強度の参考にでもなれば幸いです。

■保管について
 ボイラーは蒸留水満水状態で、週末に訪れる工作室の室内に保管していました。当地は近年、温暖化のためか最低気温が零下20度まで下がることはほとんどありませんでしたが、今年は例年になく寒い日が続き、2日間連続で零下20〜25度まで下がりました。水道凍結ばかり気を付けていました。

■異常発見の経緯
 安全弁が左右共に外側に曲がっているのを見つけ、異常に気づく。直ちに安全弁を外してみますと内部は完全に氷の状態。解氷中より運転席左側あたりから漏水。エアーテストしてみると運転席左側あたりからエアーが漏れ圧力は全く上がらず。ボイラーが破裂したものと判断し外すこととした。ボイラーカバーを外すに当たり、外火室周囲が膨張したため、きつくてボイラーをカバーから引き出せない状態なため、仕方なく火室部分と胴接合部の下部をミニルーターで切断し、カバーを広げられるようにし外す。

■ボイラーの破損状況
 外火室の上部が膨らんだ状態。(写真1)左側壁の上5箇所全てのステイのロウ付けが外れ、ステイがボイラー内に引っ込んだ状態。(写真2)他には先の安全弁の角度が外方に5度程度曲がっていたが、目視ではその他の異常は確認できず。

■修理の状況について
 内部に入りこんだステイがスチームドームやレギュレーター取り付け穴から位置を修正可能と判断。ただ、この穴に内部から元に通すにはかなり難しいと判断しミニルーターでこの穴の内側のみ削ってテーパーをとりました。内部のステイの位置を慎重に合わせながら両サイドから少しずつナイロンハンマーでたたき、5本とも全て元の穴を通すことが出来ました。(写真3)現在ここまで進行しております。ロウ付け、水圧テストしてみなければ他の損傷はわかりません。最悪は新調を考えております。以上、何かのお役に立てたら幸いです。

 以上、大西様の体験談を当社より投稿記事としてお願いいたしました。

写真1 横面の重ねロー付部との段差   写真2 胴のふくらみも注目
▲写真1 横面の重ねロー付部との段差

▲写真2 胴のふくらみも注目

写真3
▲写真3