10月白馬運転会報告
会員番号 31-117
岸田 弘 様
 10月12日、長野県白馬村の「白馬ミニトレーンパーク」を会場にOS主催の白馬運転会が行われました。このレイアウトは、約4000坪の赤松林の中に第一期として全長370mの7.5+5吋の周回線と20基のトラバサーを備えた本格的な常設レイアウトとして昨年オープン。今年は内周線を加え完全複線となり、さらに外周線と内周線をつなぐ支線とリバース線が加わり、全長1,000mに拡大していました。自然の赤松林を生かし、樹木を避けながら線路が配置され、風景と一体となった雰囲気は正に絵になるレイアウトです。さらにコンクリート路盤や大鉄橋、立体交差やトンネルが加わり、全線ロングランができる素晴らしい施設です。

 また、7.5吋がベースのOS線路のため、レールと枕木に強度があり、安定した走行ができます。地形と樹木を生かした線路配置のため、木々の間や厳しい勾配、大鉄橋を渡る車両がお互いに見え隠れし、また複雑な線路配置のため、風景も次々変化するので機関士気分を十分堪能できます。

 当日は21台の車両と42名の参加者が、岡山・兵庫・大阪・奈良・京都・三重・岐阜・神奈川・埼玉・東京・千葉・長野の各地から大集合。20基分のトラバサーが全て埋まり、オーナーの屋内機関庫まで占領してしまいました。

 前泊して2日間運転する人、当日午前5時30分に横浜から現地に到着したつわものが次々集まり、8時30分には既に何台かが蒸気を上げ走り回っていました。9時30分頃、ほぼ全員が揃い、先ずはレイアウトの全体像を徒歩で確認。安全のため交差と対向になる一部線路を閉鎖し、左側通行で複線を利用すると共に変化の富んだ急勾配のリバース線を使って各線への出入りとロングランを楽しむためのコースとルールを確認し、これを頭に叩き込んでから走行開始です。

 特に外周線から急勾配を下り立体交差を過ぎ上り勾配が始まるとトンネルを抜けて上り急勾配が続くリバース線から内周線につながるコースは、普段体験のできない風景と勾配が楽しめるとあって大人気。参加車両全てがこの急勾配とロングランを乗り切っていましたが、この満足感は、何時もの平面オーバル線路では味わえない感動です。

 あまりに広く、走り出すと長時間運転になるため、何時ものような仲間との交流の時間が余り取れなかったのですが、ここではひたすら運転を楽しむのが正解のようです。

 昼食時にはトラバサーにコッペル9台が並び、沢山のカメラに囲まれました。私はと言うと、レイアウトを見ただけで持参したロケットを諦め、補助の電動長崎3000系で、ひたすらコースのビデオを撮りまくっていました。変化の多いロングランコースはビデオでの走行シーン撮影の格好の素材です。ということで、何時もの仲間へのインタビュー記事がありません。

 白馬ということで、秋の信濃路を期待してか、ご夫婦での参加も多く、高原の澄んだ空気と穏やかなこぼれ日の中で、一日運転を堪能されたようです。オーナーの太谷ご夫妻と信州ミニ鉄倶楽部木村会長のご協力とおもてなしに感謝します。翌日の富山県おやべの運転会参加者は15時には車両を積み込み、後ろ髪を引かれる思いで向かいました。おやべの報告は、別項で…。

  内周線で駅に進入する○○(コッペル)さん
▲内周線で駅に進入する○○(コッペル)さん

岩岡さんの友人が運転するS6
▲岩岡さんの友人が運転するS6

外周線で駅に到着/栗原(コッペル)さん夫婦
▲外周線で駅に到着/栗原(コッペル)さん夫婦

鉄橋を疾走/青木(コッペル)さん夫婦
▲鉄橋を疾走/青木(コッペル)さん夫婦

駅は暖かな日だまり/佐藤(T5)さん
▲駅は暖かな日だまり/佐藤(T5)さん

家族4人で参加の矢島(コッペル)さん
▲家族4人で参加の矢島(コッペル)さん

コテージの前を出発/フォルテのデモをする藤坂さん
▲コテージの前を出発/フォルテのデモをする藤坂さん

ビデオ撮影に夢中の岸田さん
▲ビデオ撮影に夢中の岸田さん